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2025.03.05

がん発覚から2年29週目〜標準治療終了へ~

最後の薬を飲み始めたのが約3ヶ月前。先日、評価のため造影CTの撮影を行った結果説明を受けに行きました。まず、採血による血液検査結果。肝機能値、悪化。LD値、めっちゃ上昇。腫瘍マーカー値、しっかり上昇。CT画像結果は全体的に明らかに腫瘍増大。まとめると 「今回の薬は残念ながらあまり効いていない。副作用と残りの生活のQOLを考えると薬は中止した方がよいと思う」とのことでした。やっぱりか…。

ただ副作用に合わせて、前回は半量投与での結果なので、3錠に増やせば多少効果は期待できないものか?と聞いてみると「肝機能の経過や画像をみると、増量効果の期待値は少ないけど、そうしたいのであれば、増量で試してみることもひとつです」とのこと。採血を2週間ごとにしているので明らかに悪化したり副作用に耐えられなさそうであれば、その時点で中止するというような感じで、休薬後の採血結果をみて、分子標的薬の増量を試みることになりました。この選択が残りの動ける時間を少なくしてしまう可能性もありますが、まだ試せる手段が残っているうちはやってみようと思いました。ただ、この薬の副作用は実質2週間はまもとに動けなくなるので、副作用に苦しむだけで明らかに効果が薄い場合と判断した時はすっぱり薬をやめようと思っています。

あと、もうひとつのオプションとして、ハイパーサーミア(温熱療法)を受けている他の病院で提案していただいた肝動脈化学塞栓療法。大腸がんの標準治療とは違うものですが、私のがんは肝臓以外に転移がなく、肝臓がんの治療法のひとつで増大抑制をできるかもしれないと言われました。あくまでも進行を遅らせるためのもので、全く効果がないこともあるし、腫瘍が大きくなりすぎるとできないようです。とはいえ、残された本当に最後の手段。実施する方向で相談しようと思っています。

いよいよ余命がリアルに数ヶ月単位となってきたようです。医師の話しぶりでははっきりと余命を告げるようなことはありませんでしたが、夏を超えられるかどうかといった感じの印象でした。私は最後の薬に変わった頃からこうなる日が来るのを覚悟していたので、それほど動揺していませんのでご安心を。ただ、残された時間が本当少ないと突きつけられ、今まで以上に日々を大切に過ごさねばと強く思っております。一発逆転など狙っていません。変わらず、今できることをやるだけ!



※このブログは、作者の記事作成日から約半年遅れて掲載しています。

※治療の方針はひとによって異なります。本ブログの治療方針や経過が、あなたにも適用されるとは限りません。

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