トップページ > 医療従事者ががん患者になった話 > がん発覚2日目〜胃カメラと大腸内視鏡検査

2022.02.02

がん発覚2日目〜胃カメラと大腸内視鏡検査

がん発覚の翌日。

ショックどうこうよりも自分の中で何が起こっているのか知りたいという気持ちが強い。

午後から検査予定。午前中は仕事をするのですが、

検査のために腸を空っぽにする必要があり、大量の下剤を飲みながらの仕事。

時々、患者さんの病室に置いてあるのを見て、大変そうだと思っていたけど

自分が飲むのは初めて。

量は多く大変だけど、味は意外とスポーツドリンクのようでいける。

しかし、頻回のトイレの駆け込みには参った。

午後から検査。

まずは胃カメラから。2年前に半日ドックで検査した時以来。

半日ドックの時は鼻からだったが、今回は口から。

胃の中の様子を自分でも見てやろうと思ったのですが、

なかなか喉がカメラを受け付けられず、

オエオエなりながら、涙も止まらず、画面を見る余裕なし。

次に初めての大腸の検査。

胃カメラに比べると全然マシ(あくまでも個人の感想です)。

画面を見ていると、

「いきなり奴がいる!」

入れてすぐに、大腸に関しては全くの素人の私でも分かるくらい、

明らかに異質な状態になっていることを確認できた。

「こいつか〜」と思っていると、奥にずんずん進んでいく。

先生は画面を見ながら巧みにカメラを操り、どんどん進めていく。お腹をカメラが進んでいくのもわかる。腸内の解剖を知り尽くし、3次元的に捉えて素早く操るのはまさに職人技。

大腸検査初心者でも分かる手捌きに感動。

検査後、先生から結果説明を受ける。

「見ていたからたぶん分かると思うけど、直腸にがんがありました」

とのこと。

そうだよね、あれだよね。こいつが黒幕だったのね。裏付け捜査完了です。

直腸を塞ぐように大きながんが見つかりました。

そういえば、快便自慢の私でしたが1ヶ月くらい前からどうも便秘気味になっていたわ。

とはいえ、少々便秘ぎみってなっても、直腸がんとは思わないよなー。

こいつがどうも原発のようです。

つまり、肝臓に転移しているのでその時点でステージ4。

ステージ4…。重いな…。

心づもりしていたつもりだったけど、やっぱり凹むわ〜。

先生からは明日の造影C Tの結果を揃えて、治療先の病院を早めに探していきましょうと言われる。

つづく

医療従事者ががん患者になった話一覧に戻る