トップページ > 医療従事者ががん患者になった話 > ~人間ドックを受けましょう~

2022.05.11

~人間ドックを受けましょう~

がんが見つかったときは

「まさか自分が?」「こんな歳で?」

と、信じられませんでした。

職場では春と秋に職員健診があります。

今まで特に何かで引っ掛かったことはなく、

がんが見つかる半年前も特に指摘されるような項目はありませんでした。

「なんで、自分が!?」ってなりますよね。

どうすればもっと早く気づけたのか?なんて考えてみるのですが、

がんがみつかる直前まで特に症状もなく、それまでの採血の結果も問題ないとなると

受診することはありません。

唯一、早期発見出来る可能性があったとすれば、それは人間ドックを受けることでした。

これでしか自分のがんを見つけることはできなかったと思います。

2~3年に一回、当院で受けていたのですが、この2年は業務の忙しさもあって、

人間ドックを受けていませんでした。

最後に受けた人間ドックでも胃カメラは実施していたのですが、

大腸カメラ(大腸ファイバー)は受けていませんでした。

定期的に人間ドックを受けて、大腸カメラ(大腸ファイバー)もしていれば、

早期発見できて、手術もでき根治も期待できる状態だったかもしれません。

がんだけでなく、早期発見、早期治療でよくなる病気はたくさんあります。

このブログを見てくださっている方々は、

ぜひ、これを機に定期健診だけでなく人間ドックを受けてほしいと思います。

なにもなければ、それでよし!

何かあっても、早く見つかってラッキー!

受けない理由はなんですか?

  • 忙しい 
    →1日くらい休めるでしょ。病気になったら働けませんよ。
  • そのうち行こうと思っている。
    →「そのうち」はいつまでもやってきません。いつ行くの?今でしょ! 
  • まず予約しましょう。
  • 自分は大丈夫
    →本当ですか?大丈夫なのを確認しに行きましょう!

がんになって約半年。

治療には自分だけでなく、家族や周りの人たちにも心身共に大きな負担をかけてしまいます。自分のような経験をする人は少しでも減って欲しいと強く思います。

自分のため、大切な人のために、人間ドックを受けましょう。

定期健診・・・「労働安全衛生法」に基づいて義務付けられている毎年定期的に行われる検査で検査項目は限られています。

人間ドック・・・病気の予防や早期発見のために行われる検査で定期健診とは異なり人間ドックを受ける判断は個人に委ねられ定期健診にはない項目が多く含まれています。

(たとえばCT・超音波検査・胃カメラ・大腸カメラなど)

つづく

医療従事者ががん患者になった話一覧に戻る