2022.06.22
がん発覚5週目①~初回外来化学療法~
2021年11月2日
前回、好中球が少なく化学療法が1週間延期となりました。
予定どおりできておらず、悪化しているのではないかと不安になる。
採血後の診察は…
主治医「今日は大丈夫ですよ。点滴ができます。」
よかった…。
好中球はもどってきておりOK。
肝機能などは横ばいで悪化はしていない様子。
よくもなってないってこと? 大丈夫かな…。
細かい数字に一喜一憂してもあまり意味ないことはわかっているつもりでも、
やはり数字は気になってしまう。
だからこそ治療ができることにほっとする。
入院中につくった、左胸のポートから点滴を行う。
勝手なイメージでポートは刺すときにあまり痛くないと思っていたのだが、針を刺すと普通に痛い。予定より1週間延びたため、ポートが詰まっていないか心配だったが問題なく化学療法が開始された。
はじめは副作用を抑えるための点滴から開始し、次に抗がん剤が投与される。
しばらくすると頭全体から汗がじわりと噴き出してくる。
入院中の感じを思い出す。
明らかに身体の感覚が変わって、抗がん剤が体をまわっているのがわかる。
入院中よりも汗が多く吹き出し、倦怠感もあり寝てすごそうと思うも、看護師さんが頻回にチェックに来られるのでなかなか眠れない。
トイレも3回目くらいになると手を洗う水の冷たさで指先がビリビリしてくる。
目もかすんで、物の見え方も少しおかしい。
入院中よりもしっかり副作用が出ている感じ。
終わって院外薬局まで薬を取りに行くが汗がじわり、じわり吹き出てきてとまらない。
こうして初回の外来化学療法は終了。
入院中は不安が強くてあまり余裕がなかったのだが、
外来では数時間でいろんな副作用を経験して、この日は副作用がつらいというよりも、
「薬がこれだけ体に変化をもたらすのか」と怖さと同時に少しおもしろさを感じるのでした。
なによりも治療ができたことに安心と感謝。
よかった、よかった。
つづく