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2022.08.03

がん発覚10週目~化学療法3クール・産業医と面談~

治療開始後約1ヵ月の11/8から出勤を開始しました。

とはいえ、出勤2日目は倦怠感がかなり強く、午後は帰宅。

そんな感じで、副作用の具合と自分の体調にあわせて出勤し、

結局、最初の1ヵ月は8日間だけ出勤できました(半休日も含む)。

ちょうど1ヵ月すぎたころ、当院の産業医と面談を行いました。

認定心理士の資格を有する看護師さんも同席しました。

当然これも初めての経験。

診察ではこれまでの経緯を話し、病状にあわせてどのように働いていくか相談。

主治医からの診断書には、

「2週間の化学療法を行っており、12クールを予定。体調に合わせて勤務可」

この1ヵ月も体調に合わせて出勤したり、しなかったりしていました。

とりあえず今の出勤方法を化学療法の予定クールが終わるまで

行っていくことになりました。

次の面談は2ヵ月後で、定期的に現状を確認してもらうことになりました。

ちなみにこのときの状態は、

  • 2週間ごとの化学療法
  • 化学療法開始後2日間は抗がん剤をつけた状態。
  • 抗がん剤投与3日間はステロイドを飲んでいる影響か倦怠感は比較的マシ。
  • 抗がん剤投与6-8日目に遅れて倦怠感があり、午前中は動けるが、午後はぐったり。
  • 9-14日目はおおむね1日動ける。
  • 心拍数が早くなっており安静時で100回/分。歩くだけで130-140回/分まで上がる。
  • 軽い作業での息切れあり。

抗がん剤の影響か、横になっている時間が長いせいか、力が入りにくく、脈も速くなっていました。体力的にも患者さんに対応するのは危険なため、できる範囲でのデスクワークを行うこととなりました。

厚生労働省には「治療と職業生活の両立等の支援対策事業」というのがあり、「治療と仕事の両立」の支援を行っています。産業保健スタッフのアドバイスや支援を受け、職場と交渉していただくことで、できる業務にも制限がかかってしまうことになりましたが、病状を考慮しながら働かせてもらえることには感謝です。

産業医・・・

企業等において労働者の健康管理等を行う医師のことです。

職場において労働者が健康で快適な作業環境のもとで仕事が行えるよう指示・助言を行う医師のことです。

心理士(認定心理士)・・・

認定心理士は、大学や大学院で心理学に関する基礎知識&技術を学び日本心理学会から認定を受けた資格者です。

※当院で認定心理士の資格を持つ看護師からのコメント

大学で心理学を勉強して資格を取りましたが職員の支援に力を入れる為、昨年産業カウンセラーの資格も取得させて頂きました。私の仕事は心理学の知識や技術を用いて、その人が持っている力を最大限に引き出すことだと思っています!

つづく

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