トップページ > 医療従事者ががん患者になった話 > がん発覚14週目~化学療法5クール・こころに残る思い出を~

2022.09.14

がん発覚14週目~化学療法5クール・こころに残る思い出を~

みなさんは小学生の時のことはどれくらい思い出せますでしょうか?

自分は日常的なことはあまり思い出せず、毎年ある運動会や音楽会などもどんな感じだったか、細かいことは思い出せません。

ただ、修学旅行や校外学習、工場見学など1回きりのイベントは今でも覚えています。

自分は母子家庭でなかなか遠くに遊びに行くといったことが、ほとんどなかったので、

たまに連れて行ってもらった遊園地や海水浴は今でも覚えており、良い家族との思い出です。

子どもたちはまだ小学生と年長さん。

大きくなると今のことはほとんど忘れてしまうでしょう。

どれくらい寿命が残っているのかわかりませんが、

こうなると、「父との思い出が少しでも子どもの心に残ってくれたらな」と思ってしまいます。なにかインパクトのある思い出を!

冬休みももう終わり。

どこにも連れて行くことができなかったので、

何かできないかと思い、「やりたいことリスト」の一つに挙げていた

笑いの殿堂なんばグランド花月(NGK)に息子2人を連れて行くことにしました。

自分は大のお笑い好きで、いろんなお笑い番組を録画して子どもたちとよく観ています。

息子たちも土曜日の新喜劇は好きでよく観ているので、生の漫才や新喜劇を観せに行きたかったのです。

慣れない大阪の道路にびびりながら愛車を走らせ、なんばグランド花月へ。

久しぶりのNGK。やっぱりライブはいい!よー笑いました!

息子たちは、初めて生で見た芸人さんたちや新喜劇に圧倒されているようでしたが、おもしろかったようです。

観劇後は、自分が約20年前、受験で神戸に初めて来たときに、先輩たちに連れて行ってもらった「道頓堀グリコサイン」を見に戎橋に行きました。その日のことは今でも良く覚えています。当時、自分にしてもらったように、たこせん食べて、お好み焼き食べて、大阪ベタベタ観光を息子たちと楽しんできました。

またいつか息子たちが、友達や家族とここを訪れたとき、

父と来た今日の日のことを思い出してくれたら良いなぁと思うのでした。

つづく

医療従事者ががん患者になった話一覧に戻る