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2024.03.20

がん発覚から1年25週目~化学療法35クール・ヘルプマーク~

春休みで子どもたちを送迎するため車が使えず、今日は初めて地下鉄で通院。

朝の通勤で混雑。

吊り革を持って立っていると、前の年配の男性が席を立ち

「どうぞ」

と、席を譲ってくれる。 自分より明らかに年配で

「あ、大丈夫ですよ」

とそのまま立って、空いたままの席……

??!!

そうか!ヘルプマークがついているのを見て譲ってくれたのか!

この好意を断るのは良くないと思い、

「ありがとうございます」

と空けていただいた席に座らせてもらいました。

体調が悪い時などふらふら歩くこともあって、ヘルプマークは1年ほど前に奥さんがもらってきてくれていたのです。

でも、これがあって何か変わったと感じたことは一度もなく、今回初めて譲ってもらって「そうや、自分は病人なんや」と再認識し、少し哀しい気持ちにもなったのですが、それ以上に見ず知らずの方の気遣い、優しさに感動し、感謝の気持ちが溢れてきました。

思ったとおり自分が先に降りることになり、そのスーツを着たご年配の紳士に

「ありがとうございました。 助かりました」

と会釈すると、自分の立ったその席に座られていました。

当たり前といえばそうかもしれませんが、自分よりも若い子にサラッと席を空ける優しさとかっこよさ。

世の中まだまだ捨てたもんじゃない。

子どもたちもこんな人になってほしいな。

つづく

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