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基本情報

大動脈瘤、閉塞性動脈硬化症、重症虚血肢など
さまざまな血管疾患に対するトータルケアを提供

川崎病院の血管外科では1名の常勤専門医、2名の非常勤専門医により急性・慢性の大血管・末梢血管の診断治療にあたっております。

循環器内科はじめ、内科・麻酔科・放射線科・形成外科などの多くの診療科と連携してチームを組み、あなたにとってベストな治療を提案して治療方針を決定します。また生活習慣病のコントロールを内科と共同しておこない病気の進行の予防も提案します。手術治療が望ましい段階になれば、体への負担が最小限になる術式を提案します。当院では、フットケアチーム、栄養サポートチーム、緩和ケアチームなど、多職種が連携したチーム医療を提供しており、早期に社会復帰できるように努めております。また、退院後にサポートが必要な患者さんに対しては総合診療科や開業医の先生方との連携による在宅診療を提供しており、地域医療の中核的役割を担っています。

腹部大動脈瘤手術の80%が「切らずに治す」
ステントグラフトを用いた血管内治療

腹部大動脈瘤は、ほとんどの人が無症状で病気に気づかないことがほとんどですが、反面、知らない間に瘤が大きくなり、突然破裂して命取りになる怖い病気でもあります。ドックや検診あるいは他の病気の検査で偶然に見つかることも多いです。腹部大動脈瘤と言われたら、心臓血管外科専門医をすぐに受診しましょう。治療は、大きく分けて、開腹人工血管置換手術と血管内治療であるステントグラフト内挿術の2種類があります。それぞれ良いところ、悪いところがありますが、当院では、基本的に患者さんの身体への負担が軽い、ステントグラフト治療を行います。他院で開腹治療を勧められた場合にご不安を感じられた方は、一度当院の血管外科にご相談ください。

閉塞性動脈硬化症の治療でも、
身体の負担を最小限に血管内治療をできるだけ取り入れた手術

近年では、血管治療は、カテーテルを用いた手術を行うことが多くなっております。この場合、入院期間も2、3日から1週間程度となります。外科手術が必要な場合でも、できる部分は血管内治療を行う、いわゆるハイブリッド手術で身体の負担を最小限にするよう工夫しております。そのため定期的に循環器内科、形成外科と合同でカンファレンスを行っており、診断や治療方針の決定に役立てています。

重症虚血肢の治療にも積極的に取り組む

閉塞性動脈硬化症が進行し重症になると、足が壊死になって潰瘍を形成し治らない壊疽という状態になります。多くの場合、下肢の切断手術を行うことになりますが、当院では、下肢の切断をできるだけ避けるため、また切断が必要としてもできるだけ小範囲の切断にとどめるため、足関節へのバイパス手術に積極的に取り組んでおります。もし、閉塞性動脈硬化症による下肢虚血で、切断が必要と診断された場合にご不安を感じられる方は、ぜひ一度、当院の血管外科にご相談ください。

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