基本情報
膠原病リウマチ外来は、関節リウマチ(以下リウマチ)を代表とする膠原病(全身性自己免疫疾患)の患者さんの診療を行っています。
「膠原病」とは、一つの病気を指す言葉ではなく、共通する性質を持ついくつかの病気の総称です。「結合性組織疾患」や「リウマチ性疾患」などと言い換えられることもあります。
本来、体内に侵入する外部の敵(細菌やウイルス)を攻撃するはずの免疫システムが、誤って自分の正常な組織を攻撃してしまうことで起こります。
代表疾患であるリウマチは進行すると関節の変形や機能障害を引き起こし、時には内臓にも障害を及ぼす可能性があり、日常生活に支障をきたす可能性があります。
症状について
膠原病・リウマチの症状は、疾患によって様々ですが、以下のようなものが挙げられます。
- 関節の痛み、腫れ、こわばり
- 発熱
- 疲労感
- 皮疹
- 口内炎
- 脱毛
これらの症状が長期間続く場合は、膠原病・リウマチの可能性がありますので、早めに医療機関を受診することが大切です。
検査について
膠原病・リウマチの診断には、血液検査、画像検査、病理検査などが行われます。
- 血液検査:抗体検査(抗核抗体、リウマトイド因子、抗CCP抗体など)、炎症反応の指標(CRP、ESRなど)などを調べ、膠原病・リウマチの可能性を判断します
- 画像検査:X線検査、CT、MRI、超音波検査などを行い、関節や内臓の状態を詳しく調べます
- 病理検査:必要に応じて、組織を採取して病理検査を行うこともあります
治療について
膠原病・リウマチの治療には、薬物療法と非薬物療法(理学療法、手術療法など)があります。
- 薬物療法:抗リウマチ薬、ステロイド、生物学的製剤、免疫抑制薬などを用いて、炎症や免疫異常を抑え、進行を抑制します
- 理学療法:運動療法や温熱療法、マッサージなどを行い、筋力や関節の可動域の改善を目指します
- 手術療法:リウマチでは薬物療法で効果が得られない場合や、関節の変形が進行している場合には、人工関節置換術などの手術を検討することもあります
まとめ
膠原病リウマチ外来では、このような膠原病・リウマチの患者様に対して、専門医による診察、検査、治療を行っております。
早期発見・早期治療が重要です。上記のような症状でお困りの方は、お気軽にご相談ください。