実際に現場で働く職員に、セル看護について話してもらいました。
受け持ち看護師が、患者さんを一番よく理解している人に。
患者中心の看護が実現
セル看護のいいところは、看護師が受け持ちの患者さんをしっかり理解できることにあります。1つのセル(ユニット)に集中することで、看護師は患者さんの個々のニーズや健康状態を細かく知り、患者さんとのコミュニケーションに焦点を当てたケアができるんです。受け持ち患者さんの数を減らし、看護師は各患者さんに重点的に向き合い、患者中心の看護が実現されました。セル看護は受け持ち看護師が患者さんを最も理解しているため、心温まるケアが提供できる仕組みだと思っています。
働く導線を見直したら、患者さんに寄り添う時間が増えた。
無駄な導線をなくすことで、効率的に働けるように
患者さんの一番近くにいて、患者さんのつらさや思い、喜びなどを一緒に共有できることが看護の魅力であり、セル看護の魅力かなと思っています。
また、以前は荷物やシーツなどが特定の場所にあり、必要な時にその場所まで行かなければならなかったのですが、現在のセル看護では、様々な物品を1ヶ所ではなく2、3ヶ所に配置して、必要なものが近くにあることで取りに行きやすくなりました。これにより、患者さんから離れる時間を最小限に抑え、働きやすい環境を整備しました。無駄な動線がなくなり、スムーズで効率的な作業ができるようになりました。
新人の私でも、自然と患者さんの本音が聞ける。
近くにいると自然に話してくれる
新人研修では患者さんのそばで記録をとる重要性を教えられました。実際にやってみると、会話も交えながらリラックスした雰囲気でコミュニケーションがとれるようになりました。患者さんが「ちょっといつもは言えへんけど…」と、本音をポロッと言ってくださったことがありました。普段は言いづらいことも、近くにいると自然に話してくれることがあるんです。また、移動に不安を感じる患者さんもいて、そばにいてあげるだけで安心感を感じてもらえるし、何かあればサポートできるのがいいなと思います。