認定看護師に聞きました

認定看護師を目指そうと思ったきっかけ

透析看護師として、『一生透析を受けなければならない患者さんにもっと何かできるのではないか』『患者さんの生活の質を向上するために何ができるのだろうか』と考えていました。そのためには透析者を全人的にとらえアセスメントすること、患者さんに適したケアを提供することが必要であると感じました。私自身がもっと腎不全看護について学ぶ必要があり、技術を向上させるための研修を受けたいと思い、認定看護師教育センターを受験しました。

新人の頃、受け持ち患者さんでストーマを造設された方がいましたが、うまく関わりが持てず、適切な装具選択や指導が出来なかったことからストーマケアに対する感心が高まりました。研修や学会参加などで学習を深めてきましたが、学習を深めるうちにもっと専門的知識を高め適切なケアや指導行い、患者さんが少しでも快適に安心した生活が送れるよう支援したいと感じるようになり認定看護師を目指そうと決意しました。

当院の資格取得支援制度についてどのように思いますか？

病院からの支援体制が充実しているので、安心して勉強に専念することができました。
支援制度があったおかげで金銭的な心配が軽減され、安心して研修に集中することができました。自宅からの通学でしたが、交通費支給支援もあったのでとても助かりました。

受講期間中、出張扱いとしていただき、支援制度もあったことから金銭的な心配が減少し、学業に専念できたように思います。上司の理解もあり、認定看護師を目指すための環境や、支援体制が整っているため、安心して研修を受けることができました。

勉強中、しんどかったことや逆に励みになったこと、どのように気分転換をしたかなどを教えてください。

学校に入学した時点で周りの友人は既にたくさんのことを勉強していて、自分の無知さに落ち込む日もありました。しかし、友人に支えられて一緒にたくさんのことを学ぶことができて、日々の勉強や課題をこなすことは大変でしたが、楽しく学校生活を過ごすことができました。今でも学会等で同期の友人と会ったり、学会発表等で活躍している姿をみると、自分も頑張らなくてはと常に励まされています。

レポートや研究などで調べる内容が多く、研修中は本当に大変だったのですが、得た知識は自分の財産になったと思います。くじけそうになった時は、研修生の仲間に助けられ、また、病院の看護師長、先輩方に励ましの言葉をかけてもらい、心の大きな支えとなりました。週末には必ず研修生と食事に行き、お互いの悩みや思いを話し合うことで気持ちの切り替えができました。毎日睡眠時間が少なかったので、週末には必ず睡眠時間をしっかりとって体調を整えるようにしていました。

レポートに追われ常に睡眠不足・・・徹夜で仕上げることも度々あり、一睡もできず授業や実習に臨む時がしんどかったです。レポートを書く時に自分の知識不足や文章力の未熟さを思い知らされ、悔し泣きしながら仕上げたこともありました。色々な地域から研修に来ている仲間と食事に行くことや、借りていたマンスリーマンションの自室から見る東京の夜景を見て気分転換できました。でも一番に思ったことは、忙しい中研修に出してもらった透析室スタッフのこと。スタッフからの励ましや地元の友人からの応援が励みになりました。

資格を取得して、病院ではどのように活動していますか？またはどのように活動していきたいですか？

皮膚・排泄ケア認定看護師

現在は看護部看護ケアサポート室に所属し、褥瘡専従看護師として活動しています。褥瘡回診への参加、褥瘡ハイリスク患者さんへの褥瘡予防対策の検討、各病棟と合同で褥瘡カンファレンスなどの活動を主に行っています。その他、ストーマケアや失禁ケアは直接的なケアから病棟看護師からのコンサルテーションを受けて対応するなど、院内を横断的に活動しています。

透析看護認定看護師

現在は透析業務を主に行いながら、週1回認定看護師としての活動時間をいただいています。透析患者さんをはじめ、腎不全患者さんがその人らしく生きていけるような支援、生活調整をお手伝いするべく、病棟職員および関連職種の方々と連携を取りながら活動していきたいと思っています。