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新人看護師

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新人は職員全員で育てる「チーム支援型」

看護部では、「新人は職員全員で育てる」という考えで、チームで新人の成長を見守る仕組みをとっています。

当院では、新人職員の指導において、特定の教育担当者だけが関与するのではなく、看護チーム全体で新人のサポートをする「チーム支援型」の教育体制を導入しています。看護師は交代制で勤務しているため、看護部、また職種を超えて職員が一丸となり、新人の育成に取り組むことを大切にしています。

呼称条件役割
マネージャー部署の責任者・基準・手順に則って看護が実践されているか把握する
・新人の現在の知識・技術の習得状況に応じた業務分担がなされているか把握し、調整する
チーフ・サブチーフ看護実践全般の指導者・新人教育委員と共に役割を担う
・部署の年間教育スケジュールをマネージャー・新人教育委員と共に立案する
新人教育委員
=教育担当者

※メンターリーダー
ラダーレベルⅢ以上・教育委員として、看護部の新人教育全般を担当する
・部署の新人のメンターであり、部署のメンター全体を統括する
・新人教育委員会が提示する年間教育スケジュールや教育パスに基づいて、Off-JT(全体研修)の企画および運営を行う
・Off-JTを部署でのOJTに効果的に繋げることができるよう指示・指導する
・メンター・エルダー・サポーターが基準・手順に基づき、OJTや指導をしているか確認する
・部署の新人の到達状況を確認し、評価する
・新人が安全に看護実践できるよう業務や受持ち患者の検討・調整を行う
メンターラダーレベルⅡ以上
かつ看護師経験3年以上の看護師
・看護チームの中心。新人教育委員(=教育担当者)とのパイプ役を担う
・日勤独立までの6ヶ月間(4月~9月)は、日勤帯に1名以上を配置する
・知識や技術の指導の統括、相談、精神的支援を行う
エルダーラダーレベルⅠ以上
主に卒後2~3年目の看護師
・精神的支援を中心に関わる
・他スタッフとの調整役を担う
・年間教育スケジュールを確認し、一緒に進める
・一緒に技術の練習を行う
メンバー
(サポーター)
上記以外のスタッフ・メンターの教育計画に基づいて、日々の業務や技術を指導する

経験豊かな先輩たちによるフォロー体制

同じ勤務時間のスタッフは日々の指導者となり、連帯感を持ちながら、新人の成長を共に考え、支援し続けます。

業務の指導、実践のサポート、学習の支援、心のケアなど、これらの役割は全職員が担っているのです。

「チーム支援型の特長」

  • 特定の教育担当者だけが関与するのではなく、多くのスタッフと接することができる
  • 関わるスタッフが多いため、病棟での適応がスムーズに行える
  • 個々の支援スタッフの専門知識も学べる
  • 看護の幅を広げるだけでなく、自身の得意・不得意を早い段階で認識する手助けにもなる

多職種が新人看護師のサポートをしやすくなる仕組み

新人看護師は1年間、経験ある看護師は3ヶ月間、新採用看護師マークの付いた名札を胸につけ安全な医療が提供できるようにしています。


これは、患者さんに「私は新人ですが、ご了承ください」という意味ではなく、看護職以外の他の職種の新人が業務に取り組む際に、支援やサポートをお願いする意図です。

年間スケジュール

新人看護師教育パスは、1年後の看護師のビジョンを描き、技術や学習、心の成長など幅広い要素を考慮した計画です。具体的な施策や進行プランは目標から逆算して策定され、毎月の目標を立てて研修やOJTを進めます。進捗に合わせて個別にサポートし、目標達成に向けて進む教育を行います。