平成27年度 医療法人川崎病院 病院指標

  1. 年齢階級別退院患者数
  2. 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位3位まで)
  3. 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
  4. 成人市中肺炎の重症度別患者数等
  5. 脳梗塞のICD10別患者数等
  6. 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位3位まで)
  7. その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)
年齢階級別退院患者数ファイルをダウンロード
年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 11 58 78 66 185 334 783 1,342 1,427 415
【定義】
 ・平成27年4月1日~平成28年3月31日までに退院した患者
 ・年齢階級は90歳以上を1つの階級として設定

【解説】
 幅広い年齢層の患者様にご利用いただいておりますが、当院は小児科等小児系の診療科がありません。そのため、14歳未満の患者様はほとんどが整形外科、形成外科の患者様となっており、他の診療科にはおられません。そのこともあり、当院は全体的に年齢層が高い傾向にあります。それに加え、高齢化の時代でもあるため、70歳以上の患者様の割合は67.93%、60歳以上の患者様の割合が全体の84.58%となっており、当院の患者様の8割以上が60歳以上の患者様となります。
診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位3位まで)ファイルをダウンロード
内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040080x099x0xx 肺炎、急性気管支炎、急性細気管支炎(15歳以上) 手術なし 手術・処置等2なし 217 14.52 14.34 9.22% 77.84
040081xx99x00x 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 88 30.14 21.69 21.59% 83.17
110310xx99xxxx 腎臓または尿路の感染症 手術なし 82 19.60 12.60 1.22% 82.82
【定義】
 ・診断群分類:
   入院中に主に治療された病名と行われた治療行為(手術、処置等)等の組み合わせにより患者を分類するもの
 ・集計対象
   ① 平成27年4月1日~平成28年3月31日までに退院した患者
   ② 自費診療、労災、自賠責等医療保険以外の保険を使用した患者、入院後24時間以内に死亡した患者は対象外
   ③ 集計期間内に同一患者が複数回入退院した場合は延べ患者として計算

【解説】
 内科は専門内科以外の様々な疾患が対象となります。当院は高齢の患者様が多いこともあり、肺炎が患者数1位となっており内科全体の17.59%を占めています。
また、誤嚥による肺炎も多く、2位となっており、その他の肺炎の項目(手術あり等)を含めた肺炎に関する診断群分類の患者数は、内科全体の28.03%と約3割を占める状態となっています。3位には尿路系の感染症で約6.65%となっています。内科全体としては、平均年齢が高いこともあり、在院日数が全国平均より長くなっている傾向があります。
糖尿病内分泌内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
100070xxxxxxxx 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。)  119 16.84 15.35 0.84% 63.24
100060xxxxxxxx 1型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。)  - - 14.30 - -
100080xxxxxx0x その他の糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。)  副傷病なし - - 18.13 - -
【定義】
 ・診断群分類:
   入院中に主に治療された病名と行われた治療行為(手術、処置等)等の組み合わせにより患者を分類するもの
 ・集計対象
   ① 平成27年4月1日~平成28年3月31日までに退院した患者
   ② 自費診療、労災、自賠責等医療保険以外の保険を使用した患者、入院後24時間以内に死亡した患者は対象外
   ③ 集計期間内に同一患者が複数回入退院した場合は延べ患者として計算

【解説】
 糖尿病内分泌内科は、主に糖尿病等を対象とした診療科となります。そのため、診断群分類は、糖尿病教育入院または血糖コントロールの患者様がほとんどを占めています。2型糖尿病で約77.78%、その他の糖尿病の患者様も合わせると約85.62%となっています。
血液腫瘍内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
130060xx97x00x 骨髄異形成症候群 手術あり 手術・処置等2なし 副傷病なし - - 15.36 - -
130030xx99x40x 非ホジキンリンパ腫 手術なし 手術・処置等2:4あり 副傷病なし - - 17.69 - -
130010xx97x2xx 急性白血病 手術あり 手術・処置等2:2あり - - 43.59 - -
【定義】
 ・診断群分類:
   入院中に主に治療された病名と行われた治療行為(手術、処置等)等の組み合わせにより患者を分類するもの
 ・集計対象
   ① 平成27年4月1日~平成28年3月31日までに退院した患者
   ② 自費診療、労災、自賠責等医療保険以外の保険を使用した患者、入院後24時間以内に死亡した患者は対象外
   ③ 集計期間内に同一患者が複数回入退院した場合は延べ患者として計算

【解説】
 血液腫瘍内科は造血器の疾患等を対象とした診療科となります。1位の骨髄異形成症候群の患者数は全体の15.56%を占めており、貧血の進行により輸血等を行っている患者様となります。2位の非ホジキンリンパ腫は悪性リンパ腫と呼ばれるもので、この疾患に対しリツキシマブという特定の薬剤を使用し化学療法を行った患者様となります。
 3位は急性白血病に対し、輸血及び化学療法を行った患者様となります。当院は平均年齢が高いこともあり、輸血及び化学療法等の後の全身管理等のため在院日数が全国平均より長くなっている傾向があります。
腎臓内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110280xx99000x 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 41 17.95 13.64 7.32% 72.51
110280xx99010x 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2:1あり 副傷病なし 14 21.50 15.39 7.14% 69.86
040080x099x0xx 肺炎、急性気管支炎、急性細気管支炎(15歳以上) 手術なし 手術・処置等2なし - - 14.34 - -
【定義】
 ・診断群分類:
   入院中に主に治療された病名と行われた治療行為(手術、処置等)等の組み合わせにより患者を分類するもの
 ・集計対象
   ① 平成27年4月1日~平成28年3月31日までに退院した患者
   ② 自費診療、労災、自賠責等医療保険以外の保険を使用した患者、入院後24時間以内に死亡した患者は対象外
   ③ 集計期間内に同一患者が複数回入退院した場合は延べ患者として計算

【解説】
 腎臓内科は主に腎機能が悪く、透析を行っている患者様を対象とした診療科となります。1位は慢性腎不全で維持透析を行っている患者様の状態悪化に伴うもので、30.37%を占めています。2位は慢性腎不全の患者様の透析導入に伴うもので10.38%、3位の肺炎については透析患者様が肺炎になったものとなっています。
当院は平均年齢が高いこともあり、全身管理等のため在院日数が全国平均より長くなっている傾向があります。
消化器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060340xx03x00x 胆管(肝内外)結石、胆管炎 限局性腹腔膿瘍手術等 手術・処置等2なし 副傷病なし 66 11.58 10.93 1.52% 74.35
060020xx04x0xx 胃の悪性腫瘍 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術 手術・処置等2なし 38 12.24 9.20 2.63% 74.66
060130xx99000x 食道、胃、十二指腸、他腸の炎症(その他良性疾患) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 19 9.89 7.38 0.00% 72.68
【定義】
 ・診断群分類:
   入院中に主に治療された病名と行われた治療行為(手術、処置等)等の組み合わせにより患者を分類するもの
 ・集計対象
   ① 平成27年4月1日~平成28年3月31日までに退院した患者
   ② 自費診療、労災、自賠責等医療保険以外の保険を使用した患者、入院後24時間以内に死亡した患者は対象外
   ③ 集計期間内に同一患者が複数回入退院した場合は延べ患者として計算

【解説】
 消化器内科は主に消化器系疾患等を対象とした診療科となります。1位は胆管結石、胆管炎で、これは内視鏡による胆管結石の除去や、ステント留置による胆管炎治療を行った患者様となっており、全体の11.44%を占めています。2位は胃の悪性腫瘍で内視鏡にて早期胃癌の切除を行ったもので6.59%となっています。いずれも内視鏡的手技を行っています。3位は消化管出血による手術を伴わない保存的治療となります。当院は平均年齢が高いこともあり、在院日数が全国平均より長くなっている傾向があります。
循環器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050050xx0200xx 狭心症、慢性虚血性心疾患 経皮的冠動脈形成術等 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 179 4.85 4.87 1.12% 71.03
050050xx99100x 狭心症、慢性虚血性心疾患 手術なし 手術・処置等1:1あり 手術・処置等2なし 副傷病なし 139 3.61 3.07 0.72% 71.31
050130xx99000x 心不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 83 19.02 18.30 7.23% 81.78
【定義】
 ・診断群分類:
   入院中に主に治療された病名と行われた治療行為(手術、処置等)等の組み合わせにより患者を分類するもの
 ・集計対象
   ① 平成27年4月1日~平成28年3月31日までに退院した患者
   ② 自費診療、労災、自賠責等医療保険以外の保険を使用した患者、入院後24時間以内に死亡した患者は対象外
   ③ 集計期間内に同一患者が複数回入退院した場合は延べ患者として計算

【解説】
 環器内科は主に心臓疾患を対象とした診療科となります。1位は狭心症、慢性の虚血性心疾患で経皮的冠動脈形成術(PCI)を行った患者様で全体22.83%を占めています。2位は狭心症、慢性の虚血性心疾患の心臓カテーテル検査を行ったもので17.73%となっています。こちらは経皮的冠動脈形成術(PCI)後のフォローアップも含まれており、術後も定期的に経過観察をしっかりと行っています。3位は心不全の治療となっており、こちらは平均年齢が高いこともあり、在院日数が全国平均より長くなっている傾向があります。
外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060035xx99x30x 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等2:3あり 副傷病なし 22 3.05 5.51 0.00% 81.27
060035xx99x50x 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等2:5あり 副傷病なし 21 3.76 4.53 0.00% 64.81
060040xx99x5xx 直腸肛門(直腸S状部から肛門)の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等2:5あり 18 3.17 4.29 0.00% 71.94
【定義】
 ・診断群分類:
   入院中に主に治療された病名と行われた治療行為(手術、処置等)等の組み合わせにより患者を分類するもの
 ・集計対象
   ① 平成27年4月1日~平成28年3月31日までに退院した患者
   ② 自費診療、労災、自賠責等医療保険以外の保険を使用した患者、入院後24時間以内に死亡した患者は対象外
   ③ 集計期間内に同一患者が複数回入退院した場合は延べ患者として計算

【解説】
 当院の外科は主に消化器外科、乳腺外科等を対象とした診療科となります。患者数から消化器外科系が圧倒的に多くなっています。1位は大腸癌の術後の化学療法の患者様で、全体の5.42%を占めています。同じく2位も大腸癌の化学療法でベバシズマブという特定の薬剤を使用した化学療法5.17%となっています。3位は直腸癌の術後の化学療法で特定の複数薬剤によるもので4.43%となります。悪性腫瘍に対する化学療法は1クールごとに入院を繰り返すため、1患者様で複数回入院することもあり、手術を行った患者数より多くなっています。外科の悪性腫瘍の手術では大腸癌の件数が最も多くなっており、その後も計画的に化学療法を行っていることから、このような結果となっています。
整形外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
160800xx01xxxx 股関節大腿近位骨折 人工骨頭挿入術 肩、股等 98 40.07 28.70 40.82% 79.65
160690xx99xx0x 胸椎、腰椎以下骨折損傷(胸・腰髄損傷を含む。) 手術なし 副傷病なし 15 37.67 21.52 40.00% 80.20
070230xx01xxxx 膝関節症(変形性を含む。) 人工関節再置換術等 12 40.67 27.21 0.00% 75.83
【定義】
 ・診断群分類:
   入院中に主に治療された病名と行われた治療行為(手術、処置等)等の組み合わせにより患者を分類するもの
 ・集計対象
   ① 平成27年4月1日~平成28年3月31日までに退院した患者
   ② 自費診療、労災、自賠責等医療保険以外の保険を使用した患者、入院後24時間以内に死亡した患者は対象外
   ③ 集計期間内に同一患者が複数回入退院した場合は延べ患者として計算

【解説】
 整形外科では、股関節骨折の患者様が大部分を占めており全体の29.52%と3割を占めています。2位は胸椎の骨折で4.52%、3位は変形性膝関節症の手術を行った患者様で3.61%となっています。整形外科全体的に、高齢者が多いこと、転院前にある程度リハビリ治療を受けてから退院される患者様が多いため、在院日数も全国平均より大幅に長くなっています。
眼科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
020290xx97xxxx 涙器の疾患 手術あり 48 5.85 5.18 0.00% 69.81
020180xx97x0x0 糖尿病性増殖性網膜症 手術あり 手術・処置等2なし - - 8.62 - -
020220xx97xxx0 緑内障 手術あり - - 9.57 - -
【定義】
 ・診断群分類:
   入院中に主に治療された病名と行われた治療行為(手術、処置等)等の組み合わせにより患者を分類するもの
 ・集計対象
   ① 平成27年4月1日~平成28年3月31日までに退院した患者
   ② 自費診療、労災、自賠責等医療保険以外の保険を使用した患者、入院後24時間以内に死亡した患者は対象外
   ③ 集計期間内に同一患者が複数回入退院した場合は延べ患者として計算

【解説】
 眼科では、白内障の手術を最も多く行っておりますが、白内障の治療につきましては診断群分類の対象から外れており、今回の集計には反映されておりません。白内障を除いた眼科全体の診断群分類としましては、鼻涙管閉鎖症等の手術を行った患者様が大部分となっており全体の64.00%を占めています。2位は糖尿病による網膜症手術を行った患者様で6.67%、3位は緑内障の手術を行った患者様で5.33%となります。
耳鼻咽喉科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
030240xx99xxxx 扁桃周囲膿瘍、急性扁桃炎、急性咽頭喉頭炎 手術なし 12 4.50 5.53 0.00% 34.25
030400xx99xxxx 前庭機能障害 手術なし 11 5.18 5.31 0.00% 66.64
030250xx990xxx 睡眠時無呼吸 手術なし 手術・処置等1なし 10 2.00 3.16 0.00% 63.20
【定義】
 ・診断群分類:
   入院中に主に治療された病名と行われた治療行為(手術、処置等)等の組み合わせにより患者を分類するもの
 ・集計対象
   ① 平成27年4月1日~平成28年3月31日までに退院した患者
   ② 自費診療、労災、自賠責等医療保険以外の保険を使用した患者、入院後24時間以内に死亡した患者は対象外
   ③ 集計期間内に同一患者が複数回入退院した場合は延べ患者として計算

【解説】
 耳鼻咽喉科では、急性扁桃炎、扁桃周囲膿瘍等の患者様が1番多く、全体の19.35%を占めています。2位はめまい等前庭機能障害の患者様で17.74%、3位は睡眠時無呼吸症候群のCPAP導入に伴うもので16.13%となります。睡眠時無呼吸症候群の終夜睡眠ポリグラフィーの検査入院につきましては、診断群分類の対象から外れており、今回の集計には含まれておりませんが、それも含めますと睡眠時無呼吸症候群に関する入院は、耳鼻咽喉科全入院の28.77%を占めています。全体的に平均年齢も若いこともあり、在院日数も全国平均より短くなっています。
形成外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
020230xx97x0xx 眼瞼下垂 手術あり 手術・処置等2なし 31 4.03 3.54 0.00% 71.32
160200xx0200xx 顔面損傷(口腔、咽頭損傷を含む。) 鼻骨骨折整復固定術等 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 10 6.30 5.86 10.00% 40.60
080011xx99xxxx 急性膿皮症 手術なし - - 11.97 - -
【定義】
 ・診断群分類:
   入院中に主に治療された病名と行われた治療行為(手術、処置等)等の組み合わせにより患者を分類するもの
 ・集計対象
   ① 平成27年4月1日~平成28年3月31日までに退院した患者
   ② 自費診療、労災、自賠責等医療保険以外の保険を使用した患者、入院後24時間以内に死亡した患者は対象外
   ③ 集計期間内に同一患者が複数回入退院した場合は延べ患者として計算

【解説】
 形成外科では、眼瞼下垂に伴う手術を行った患者様が1番多く、全体の24.03%を占めています。2位は鼻骨骨折・頬骨骨折等顔面の損傷の患者様で7.75%、3位は皮膚の深いところから皮下脂肪組織にかけての細菌による化膿性炎症の蜂窩織炎の治療によるもので6.20%となります。高齢者の入院期間が長いことにより、在院日数が全国平均より少し長くなっています。
肛門外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060245xx97xxxx 内痔核 手術あり 19 8.11 6.01 0.00% 67.63
060235xx97xxxx 痔瘻 手術あり - - 6.92 - -
060220xx97xxxx 直腸脱、肛門脱 手術あり - - 10.38 - -
【定義】
 ・診断群分類:
   入院中に主に治療された病名と行われた治療行為(手術、処置等)等の組み合わせにより患者を分類するもの
 ・集計対象
   ① 平成27年4月1日~平成28年3月31日までに退院した患者
   ② 自費診療、労災、自賠責等医療保険以外の保険を使用した患者、入院後24時間以内に死亡した患者は対象外
   ③ 集計期間内に同一患者が複数回入退院した場合は延べ患者として計算

【解説】
 肛門外科では、内痔核の手術を行った患者様が1番多く、全体の54.29%を占めています。内痔核の手術の中でも四段階注射法のみを行った場合につきましては、診断群分類の対象から外れており、今回の集計には含まれておりません。それも含めますと内痔核の手術を行った入院は、肛門外科全入院の69.81%を占めています。
2位は痔瘻の手術を行った患者様で20.00%、3位は直腸脱の手術を行った患者様で11.43%となります。
初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数ファイルをダウンロード
初発 再発 病期分類
基準(※)
版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 51 - - 29 19 - 1 7
大腸癌 - 12 56 38 19 34 1 7
乳癌 - - - - - - 1 7
肺癌 - - - 19 - 10 1 7
肝癌 - - - - 16 - 1 6、7
※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約
【定義】
 ・平成27年4月1日~平成28年3月31日までに退院した患者
 ・胃がん、大腸がん、乳がん、肺がん、肝がんの5大癌についての病期分類のよる延べ患者数
 ・化学療法等入退院を繰り返す場合は、それぞれを集計する
 ・Stage0は集計対象外

【解説】
 患者数としては大腸がんが最も多くなっています。ついで胃がん、肺がんとなっています。乳がんが最も少なくなっており、これは乳腺専門医が当院では少ないことが理由の1つと思われます。大腸がんはステージⅢ、Ⅳの進行がんが多くなっており、そのため外科による手術件数も多くなっています。胃がんにつきましては、消化器内科での内視鏡手術の件数が多いことから、ステージⅠが最も多くなっており、早期発見し治療を行うことができていると思われます。進行がんの場合、再発する確率も高くなることから、ステージⅣの患者数が多い大腸がん、肺がんについては再発患者数も多くなっています。
成人市中肺炎の重症度別患者数等ファイルをダウンロード
患者数 平均
在院日数
平均年齢
重症度 0 29 9.41 55.93
重症度 1 58 15.26 74.62
重症度 2 61 16.28 83.20
重症度 3 33 23.70 83.85
重症度 4 11 24.36 81.36
重症度 5 - - -
不明 193 16.89 76.54
【定義】
 ・市中肺炎:
    病院外で日常生活を送っていた人に発症した肺炎(院内での発症は含みません)
 ・重症度:
    身体所見、年齢による肺炎の重症度分類(A-DROPスコア)により、年齢性別や脱水症状の有無、血液中の酸素濃度、
意識障害の有無、収縮期血圧の状態で0~5または不明に分類しています。数字が大きいほど重症となります。
 ・集計対象
   ① 平成27年4月1日~平成28年3月31日までに退院した患者
   ② 自費診療、労災、自賠責等医療保険以外の保険を使用した患者、入院後24時間以内に死亡した患者は対象外
   ③ 集計期間内に同一患者が複数回入退院した場合は延べ患者として計算

【解説】
 比較的若年層では重症度の低い患者様が多くなっています。年齢が高齢化するほど重症度が上がる傾向があります。誤嚥による肺炎は含まれていませんが、高齢になると重症化し入院期間も長くなっています。
 重症度0~2の中間程度の患者様が約76.68%を占めており、重症化する前に入院し治療ができていると思われます。
脳梗塞のICD10別患者数等ファイルをダウンロード
ICD10 傷病名 発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
G45$ 一過性脳虚血発作及び関連症候群 3日以内 12 9.75 79.58 0.00%
その他 - - - -
G46$ 脳血管疾患における脳の血管(性)症候群 3日以内 - - - -
その他 - - - -
I63$ 脳梗塞 3日以内 36 40.56 80.14 47.22
その他 - - - -
I65$ 脳実質外動脈の閉塞及び狭窄,脳梗塞に至らなかったもの 3日以内 - - - -
その他 - - - -
I66$ 脳動脈の閉塞及び狭窄,脳梗塞に至らなかったもの 3日以内 - - - -
その他 - - - -
I675 もやもや病<ウイリス動脈輪閉塞症> 3日以内 - - - -
その他 - - - -
I679 脳血管疾患,詳細不明 3日以内 - - - -
その他 - - - -
【定義】
 ・脳梗塞の病型別の患者数を発症日から「3日以内」「その他」に分けて集計
 ・集計対象
   ① 平成27年4月1日~平成28年3月31日までに退院した患者
   ② 自費診療、労災、自賠責等医療保険以外の保険を使用した患者、入院後24時間以内に死亡した患者は対象外
   ③ 集計期間内に同一患者が複数回入退院した場合は延べ患者として計算

【解説】
 当院は脳神経外科がないため、外科的治療が必要な患者様は入院後早期に他院へ転院しておられ、内科的治療が適応の方が長期の治療を行っています。当院の脳梗塞の患者様の90.74%は発症3日以内に入院となり治療を開始しています。一過性のものに関しては、早期に軽快し在宅へ戻られますが、それ以外のものについては、高齢の方が多いこともあり在院日数が長くなっており、リハビリ病院への転院も多くなっています。
診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位3位まで)ファイルをダウンロード
内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K664 胃瘻造設術(経皮的内視鏡下胃瘻造設術、腹腔鏡下胃瘻造設術を含む) 26 24.35 59.88 38.46 82.19
K7211 内視鏡的結腸ポリープ・粘膜切除術(長径2cm未満) - - - - -
K688 内視鏡的胆道ステント留置術 - - - - -
【定義】
 ・入院中に複数の手術を実施した場合は、主たる手術のみを集計する
 ・輸血関連、軽微な手術(創傷処理、皮膚切開術、非観血的整復術等)は除外
 ・術前日数は入院日から手術日まで(手術当日は含まない)、術後日数は手術日から退院日まで(手術当日は含まない)とする
 ・集計対象
   ① 平成27年4月1日~平成28年3月31日までに退院した患者
   ② 自費診療、労災、自賠責等医療保険以外の保険を使用した患者、入院後24時間以内に死亡した患者は対象外
   ③ 集計期間内に同一患者が複数回入退院した場合は延べ患者として計算

【解説】
 内科は高齢の患者が多いこともあり、嚥下障害のある患者等に対する胃瘻造設術が1位となっており内科全体の30.95%を占めています。
2位は内視鏡検査時にポリープを発見し切除しているもので8.33%、3位は胆管炎等のための内視鏡によるステント留置で7.14%となっています。
胃瘻造設については、造設後の胃瘻からの注入等のの状況や栄養管理等もあり、術後の日数が長くなっている傾向があります。
糖尿病内分泌内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K2762 網膜光凝固術(その他特殊) - - - - -
K610-3 内シャント設置術 - - - - -
K2761 網膜光凝固術(通常) - - - - -
【定義】
 ・入院中に複数の手術を実施した場合は、主たる手術のみを集計する
 ・輸血関連、軽微な手術(創傷処理、皮膚切開術、非観血的整復術等)は除外
 ・術前日数は入院日から手術日まで(手術当日は含まない)、術後日数は手術日から退院日まで(手術当日は含まない)とする
 ・集計対象
   ① 平成27年4月1日~平成28年3月31日までに退院した患者
   ② 自費診療、労災、自賠責等医療保険以外の保険を使用した患者、入院後24時間以内に死亡した患者は対象外
   ③ 集計期間内に同一患者が複数回入退院した場合は延べ患者として計算

【解説】
 糖尿病内分泌内科は糖尿病患者様がほとんどを占めており、糖尿病の合併症である網膜症の手術が1位となっており糖尿病内分泌内科全体の45.45%を占めています。
 2位は同じく合併症の糖尿病性腎症から透析を開始するための内シャント設置術で18.18%、3位も網膜症の手術で9.09%となっています。合併症がある患者様に手術がされている状況となっています。
血液腫瘍内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K331 鼻腔粘膜焼灼術 - - - - -
K6113 抗悪性腫瘍剤動脈内持続注入用植込型カテーテル設置(頭頸部その他) - - - - -
K6261 リンパ節摘出術(長径3cm未満) - - - - -
【定義】
 ・入院中に複数の手術を実施した場合は、主たる手術のみを集計する
 ・輸血関連、軽微な手術(創傷処理、皮膚切開術、非観血的整復術等)は除外
 ・術前日数は入院日から手術日まで(手術当日は含まない)、術後日数は手術日から退院日まで(手術当日は含まない)とする
 ・集計対象
   ① 平成27年4月1日~平成28年3月31日までに退院した患者
   ② 自費診療、労災、自賠責等医療保険以外の保険を使用した患者、入院後24時間以内に死亡した患者は対象外
   ③ 集計期間内に同一患者が複数回入退院した場合は延べ患者として計算

【解説】
 血液腫瘍内科は造血器疾患の患者様のため、輸血はよく行われておりますが、手術は全体的に少ない傾向があります。その中でも、1位は出血傾向となっていることによる鼻腔粘膜焼灼術で20.00%となっております。2位は化学療法を行うためのカテーテル設置、3位が悪性リンパ腫の病理診断をするためのリンパ節摘出術でどちらも20.00%となっています。
腎臓内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K5493 経皮的冠動脈ステント留置術(その他) - - - - -
K610-3 内シャント設置術 - - - - -
K0022 デブリードマン(100cm2以上3000cm2未満) - - - - -
【定義】
 ・入院中に複数の手術を実施した場合は、主たる手術のみを集計する
 ・輸血関連、軽微な手術(創傷処理、皮膚切開術、非観血的整復術等)は除外
 ・術前日数は入院日から手術日まで(手術当日は含まない)、術後日数は手術日から退院日まで(手術当日は含まない)とする
 ・集計対象
   ① 平成27年4月1日~平成28年3月31日までに退院した患者
   ② 自費診療、労災、自賠責等医療保険以外の保険を使用した患者、入院後24時間以内に死亡した患者は対象外
   ③ 集計期間内に同一患者が複数回入退院した場合は延べ患者として計算

【解説】
 腎臓内科は主に腎機能が悪く、透析を行っている患者が対象のため、透析がメインとなっており、あまり手術は実施されておりません。そのなかで腎不全患者の虚血性心疾患に対する経皮的冠動脈ステント留置術(PCI)が1位となっており、全体の26.32%となっています。2位は慢性腎不全患者の透析導入のための内シャント設置術で21.05%、3位がデブリードマンで5.26%となっています。
消化器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K6852 内視鏡的胆道結石除去術(その他) 51 1.92 8.90 3.92% 74.24
K6532 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術(早期悪性腫瘍粘膜下層) 40 1.33 7.18 0.00% 73.90
K7211 内視鏡的結腸ポリープ・粘膜切除術(長径2cm未満) 30 3.00 4.33 3.33% 77.70
【定義】
 ・入院中に複数の手術を実施した場合は、主たる手術のみを集計する
 ・輸血関連、軽微な手術(創傷処理、皮膚切開術、非観血的整復術等)は除外
 ・術前日数は入院日から手術日まで(手術当日は含まない)、術後日数は手術日から退院日まで(手術当日は含まない)とする
 ・集計対象
   ① 平成27年4月1日~平成28年3月31日までに退院した患者
   ② 自費診療、労災、自賠責等医療保険以外の保険を使用した患者、入院後24時間以内に死亡した患者は対象外
   ③ 集計期間内に同一患者が複数回入退院した場合は延べ患者として計算

【解説】
 消化器内科は主に消化器系疾患の患者様が対象でほとんどが内視鏡的手術となります。なかでも1位は診断群分類別の患者数も多い総胆管結石等の手術である内視鏡的胆道結石除去術で18.28%となります。2位は胃がんに対する内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術で14.34%、3位が内視鏡的結腸ポリープ・粘膜切除術で10.75%となっています。内視鏡的胆道結石除去術を行う場合は、内視鏡的乳頭切開術等他の手術も同時に行うことも多いのですが、今回の集計では主たるもののみの集計となっているため、胆道結石除去術のみが計上されています。
循環器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K5493 経皮的冠動脈ステント留置術(その他) 179 2.46 4.04 1.12% 71.35
K616 四肢の血管拡張術・血栓除去術 47 2.57 4.34 2.13% 74.19
K5492 経皮的冠動脈ステント留置術(不安定狭心症) 31 0.13 12.45 0.00% 72.23
【定義】
 ・入院中に複数の手術を実施した場合は、主たる手術のみを集計する
 ・輸血関連、軽微な手術(創傷処理、皮膚切開術、非観血的整復術等)は除外
 ・術前日数は入院日から手術日まで(手術当日は含まない)、術後日数は手術日から退院日まで(手術当日は含まない)とする
 ・集計対象
   ① 平成27年4月1日~平成28年3月31日までに退院した患者
   ② 自費診療、労災、自賠責等医療保険以外の保険を使用した患者、入院後24時間以内に死亡した患者は対象外
   ③ 集計期間内に同一患者が複数回入退院した場合は延べ患者として計算

【解説】
 循環器内科は主に心臓疾患を対象とした診療科で1位は狭心症や心筋梗塞の患者様に対する経皮的冠動脈ステント留置術50.56%で、循環器内科のほぼ半数を占めています。2位は下肢慢性閉塞性動脈硬化症に対する四肢の血管拡張術・血栓除去術で13.28%、3位が1位と同様の狭心症や心筋梗塞の患者様に対する経皮的冠動脈ステント留置術で8.76%となっています。経皮的冠動脈ステント留置術のなかでも3位の不安定狭心症に対するものは、1位のその他のものより重症な患者様が多いため、術後の日数も長くなっています。
外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K6335 鼠径ヘルニア手術 49 2.78 5.78 0.00% 69.92
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 28 5.57 0.18 3.57% 62.50
K7193 結腸切除術(全切除、亜全切除又は悪性腫瘍手術) 28 9.68 37.00 7.14% 75.75
【定義】
 ・入院中に複数の手術を実施した場合は、主たる手術のみを集計する
 ・輸血関連、軽微な手術(創傷処理、皮膚切開術、非観血的整復術等)は除外
 ・術前日数は入院日から手術日まで(手術当日は含まない)、術後日数は手術日から退院日まで(手術当日は含まない)とする
 ・集計対象
   ① 平成27年4月1日~平成28年3月31日までに退院した患者
   ② 自費診療、労災、自賠責等医療保険以外の保険を使用した患者、入院後24時間以内に死亡した患者は対象外
   ③ 集計期間内に同一患者が複数回入退院した場合は延べ患者として計算

【解説】
 外科は主に消化器系外科が主体となっています。そのため1位は鼠径ヘルニア手術で18.85%でこのなかには開腹のものと腹腔鏡を使用したもの両方が含まれています。2位は腹腔鏡を使用した胆嚢摘出術で10.77%となっています。1位の鼠径ヘルニアも腹腔鏡を使用したものは術後の日数も短くなっています。3位は大腸がんに対する結腸切除術(全切除、亜全切除又は悪性腫瘍手術)で10.77%となっています。悪性腫瘍手術のなかでは、診断群分類別患者数でも多い大腸がんの手術が多くなっています。
整形外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0461 骨折観血的手術(肩甲骨、上腕、大腿) 62 3.08 29.31 24.19% 72.16
K0811 人工骨頭挿入術(肩、股) 48 5.67 36.46 50.00% 81.23
K0462 骨折観血的手術(前腕、下腿、手舟状骨) 28 2.32 24.93 3.57% 52.04
【解説】
 整形外科では主に骨折に対する手術が多くなっています。1位は骨折観血的手術(肩甲骨、上腕、大腿)で23.94%を占めています。その内訳としては大腿に対するものが19.69%、上腕に対するものが4.25%となっています。また2位は人工骨頭挿入術(肩、股)で18.53%となっております(すべて股関節)。大腿骨骨折の股関節手術で1位と2位合わせて38.22%を占めています。3位は骨折観血的手術(前腕、下腿、手舟状骨)で10.81%で、その内訳が下腿に対するものが5.79%、前腕に対するものが5.02%となっています。いずれも手術後のある程度のリハビリを行ってから退院しているため、術後日数が長くなっています。
眼科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K2821ロ 水晶体再建術(眼内レンズを挿入する場合)(その他) 435 0.20 1.99 0.46% 75.37
K204 涙嚢鼻腔吻合術 48 0.33 4.52 0.00% 69.81
K2801 硝子体茎顕微鏡下離断術(網膜付着組織を含む) 13 0.77 4.15 0.00% 64.46
【定義】
 ・入院中に複数の手術を実施した場合は、主たる手術のみを集計する
 ・輸血関連、軽微な手術(創傷処理、皮膚切開術、非観血的整復術等)は除外
 ・術前日数は入院日から手術日まで(手術当日は含まない)、術後日数は手術日から退院日まで(手術当日は含まない)とする
 ・集計対象
   ① 平成27年4月1日~平成28年3月31日までに退院した患者
   ② 自費診療、労災、自賠責等医療保険以外の保険を使用した患者、入院後24時間以内に死亡した患者は対象外
   ③ 集計期間内に同一患者が複数回入退院した場合は延べ患者として計算

【解説】
 眼科では診断群分類別患者数には対象外のため掲載されていませんが、主に白内障に対する手術の水晶体再建術がほとんどを占めており、86.31%となっています。2位は鼻涙管閉鎖症の涙嚢鼻腔吻合術で9.52%、3位は網膜剥離等の網膜に関する疾患に対する硝子体茎顕微鏡下離断術で2.58%となっています。白内障についてはクリニカルパスを使用しており、術前術後とも日数は短くなっています。
耳鼻咽喉科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K368 扁桃周囲膿瘍切開術 - - - - -
K347 鼻中隔矯正術 - - - - -
K3772 口蓋扁桃手術(摘出) - - - - -
【定義】
 ・入院中に複数の手術を実施した場合は、主たる手術のみを集計する
 ・輸血関連、軽微な手術(創傷処理、皮膚切開術、非観血的整復術等)は除外
 ・術前日数は入院日から手術日まで(手術当日は含まない)、術後日数は手術日から退院日まで(手術当日は含まない)とする
 ・集計対象
   ① 平成27年4月1日~平成28年3月31日までに退院した患者
   ② 自費診療、労災、自賠責等医療保険以外の保険を使用した患者、入院後24時間以内に死亡した患者は対象外
   ③ 集計期間内に同一患者が複数回入退院した場合は延べ患者として計算

【解説】
 耳鼻咽喉科では1位が扁桃周囲膿瘍に対する扁桃周囲膿瘍切開術で18.75%を占めています。2位は鼻中隔弯曲症の鼻中隔矯正術で12.50%、3位は慢性扁桃炎に対する口蓋扁桃手術で12.50%となっています。平均年齢も若いため、術前術後とも日数が短くなっています。
形成外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K2191 眼瞼下垂症手術(眼瞼挙筋前転法) 21 0.05 2.52 0.00% 71.19
K2193 眼瞼下垂症手術(その他) 10 0.30 3.60 0.00% 70.10
K0053 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部)(長径4cm以上) - - - - -
【定義】
 ・入院中に複数の手術を実施した場合は、主たる手術のみを集計する
 ・輸血関連、軽微な手術(創傷処理、皮膚切開術、非観血的整復術等)は除外
 ・術前日数は入院日から手術日まで(手術当日は含まない)、術後日数は手術日から退院日まで(手術当日は含まない)とする
 ・集計対象
   ① 平成27年4月1日~平成28年3月31日までに退院した患者
   ② 自費診療、労災、自賠責等医療保険以外の保険を使用した患者、入院後24時間以内に死亡した患者は対象外
   ③ 集計期間内に同一患者が複数回入退院した場合は延べ患者として計算

【解説】
 形成外科では1位2位ともに眼瞼下垂に対するもので、1位の眼瞼下垂症手術(眼瞼挙筋前転法)が21.65%、2位の眼瞼下垂症手術(その他)が10.31%となっており、眼瞼下垂症に対する手術は全体の31.96%と約3割を占めています。3位は皮膚、皮下腫瘍摘出術で7.22%となっています。全般的に術前術後とも日数が短くなっています。
肛門外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K7432 痔核手術(脱肛を含む)(硬化療法(四段階注射法)) 24 1.00 2.38 0.00% 69.75
K7434 痔核手術(脱肛を含む)(根治手術) 12 1.00 6.50 0.00% 65.92
K7421 直腸脱手術(経会陰) - - - - -
【定義】
 ・入院中に複数の手術を実施した場合は、主たる手術のみを集計する
 ・輸血関連、軽微な手術(創傷処理、皮膚切開術、非観血的整復術等)は除外
 ・術前日数は入院日から手術日まで(手術当日は含まない)、術後日数は手術日から退院日まで(手術当日は含まない)とする
 ・集計対象
   ① 平成27年4月1日~平成28年3月31日までに退院した患者
   ② 自費診療、労災、自賠責等医療保険以外の保険を使用した患者、入院後24時間以内に死亡した患者は対象外
   ③ 集計期間内に同一患者が複数回入退院した場合は延べ患者として計算

【解説】
 肛門外科では1位2位ともに内痔核に対するもので、1位の痔核手術(脱肛を含む)(硬化治療法(四段階注射法))が47.06%、2位の痔核手術(脱肛を含む)(根治手術)が23.53%となっており、内痔核に対する手術は全体の70.59%と約7割を占めています。3位は直腸脱手術で9.80%となっています。内痔核手術に関してはクリニカルパスを使用しているため、全般的に術前術後とも日数が短くなっています。
その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)ファイルをダウンロード
DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一 - -
異なる - -
180010 敗血症 同一 - -
異なる 13 0.28%
180035 その他の真菌感染症 同一 - -
異なる - -
180040 手術・処置等の合併症 同一 11 0.24%
異なる - -
【定義】
 ・播種性血管内凝固症候群(DIC):
    さまざまな重症の基礎疾患により全身の血管内で血栓ができる病態(感染症、悪性腫瘍等に合併することが多い)
 ・敗血症:
    血液が細菌に感染することにより全身に炎症を起こす病気
    (悪性腫瘍等の治療経過中に免疫不全状態から合併することが多い)
 ・DIC(播種性血管内凝固症候群)、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の患者を集計
 ・入院時も同一の病名であったか、異なる病名であったかどうの集計
 ・集計対象
   ① 平成27年4月1日~平成28年3月31日までに退院した患者
   ② 自費診療、労災、自賠責等医療保険以外の保険を使用した患者、入院後24時間以内に死亡した患者は対象外
   ③ 集計期間内に同一患者が複数回入退院した場合は延べ患者として計算

【解説】
 当院では何らかの原疾患でその経過中に敗血症を発症した患者様がほとんどとなります。DIC、敗血症そのもので入院した患者様もおられますが、他院よりその治療目的に転院してこられた患者様、もしくは重症化し発症してから入院される患者となっています。
 手術・術後の合併症に関しては、患者様の要因や他院からの転院等も含めゼロにはできず、11例の患者様に認められています。出血、創部感染、人工関節のゆるみ等が主な合併症となっています。
更新履歴
平成28年9月29日
平成27年度 医療法人川崎病院 病院指標を公開しました
平成28年10月12日
診断群分類別患者数等(外科)のコメントを修正しました