虚血性心疾患について
虚血性心疾患は、心臓に酸素や栄養を供給している冠動脈という血管が、動脈硬化や血栓により狭窄したり閉塞したりして、心臓に十分な血液が流れなくなることが原因で起こる病気のことです。
虚血性心疾患は、冠動脈疾患とも呼ばれることがあります。狭心症や心筋梗塞は、虚血性心疾患の代表的な病気です。
狭心症について
狭心症は、家族歴、喫煙歴、高血圧や糖尿病、高脂血症などの生活習慣病があるとそのリスクは高くなります。
狭心症では、下記のような症状がみられることがあります。
- 階段や坂道を上ると胸が痛む(胸が締めつけられる、圧迫感があるなど)
- 以前よりも息切れが激しい
- 明け方に胸が痛む
心筋梗塞について
心筋梗塞は、今日においても、発症すれば10人中4人が亡くなる病気です。
病状が落ち着いていれば、外来で核医学検査やCT検査で診断します。
必要であれば入院の上、冠動脈造影検査を行ってゆきます。
冠動脈疾患の治療
緊急性の高い病状であれば、緊急冠動脈造影を行い、カテーテルによる治療を行います。
入院期間は、病状の落ち着いた狭心症であれば数日から1週間、心筋梗塞の場合は数週間程度を要することがあります。
また、冠動脈の狭窄、閉塞の状態によっては、カテーテル治療よりもバイパス手術が適している場合があり、その際はバイパス手術が可能な心臓血管外科に紹介します。