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2024.10.16 お知らせ

神戸市立婦人会館で副院長の谷川医師が健康講座を実施しました

知っておけば怖くない!消化器がんのこと ~外科医に聞く、予防から治療法まで~

講師:外科 谷川 隆彦 医師

消化器がんの治療について知っていただく

2024年9月27日(金)神戸市立婦人会館にてかわさき健康講座を実施しました。

3月に同会場で谷川医師が実施した「お腹の病気について知っておきたいこと~虫垂炎から消化器癌まで~」の健康講座のなかで、消化器がんについてもう少し詳しいお話が聞きたいとのご要望を受け、今回の講座を実施する運びとなりました。

前回は病気の概要を知っていただく内容でしたが、今回は治療方法を写真などを用いながら詳しく学んでいただきました。

治療方法はがんの種類や進行度に合わせて選択できる

消化器がんの治療は、種類や進行度に合わせて、それぞれの特徴を活かした治療方法を選択します。たとえば手術治療であれば、早期がんに対する内視鏡手術や原発巣切除に加えて、リンパ節切除を伴う腹腔鏡手術、関節機能を活かして繊細な手術を行うロボット手術、進行がんに対して拡大切除や多臓器合併切除を可能にする開腹手術などがあります。

薬物療法では、抗がん剤(細胞障害性薬剤)や分子標的治療薬、ホルモン療法がありますが、近年では免疫療法も標準治療のひとつとなる疾患もあります。さらには、放射線治療、ゲノム医療など多くの治療が進化しています。


生活習慣の改善とともに健康寿命が延びることによって、90歳を超えるがん患者さんに接する機会が増え、治療方針について難しい判断を必要とする場面が増えてきたと谷川医師は話します。

川崎病院では、多職種が連携するチーム医療によって入院前から準備を行い、患者さんができるだけ早く退院できるよう周術期栄養運動療法により早期離床、早期歩行、絶食期間の短縮などを心がけ、高齢の患者さんでも安心して治療を受けることができるように取り組んでいます。

さまざまな治療の選択肢を学んでいただき、いざというときに皆さんご自身が選択する際の助けになればと思います。ぜひ、今後もかわさき健康講座を活用してくださいね。

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